・story・

青かった星は
少しずつ黒く塗りつぶされていた。

戦争

人と人の殺し合い

誰と誰が始めたのかなんて、もう分からないくらい
いつからか、人は戦争の意味も忘れて戦っていた。

人の体は兵器になって、いつか夢見た空飛ぶ夢も
人を殺す為の術になって、命をさらりと消していった。


いつまでも続く戦い
でも終わりは見えていた。
人は数を減らしたし、戦いの場である星が、死ぬ寸前だったから。

そうなると人は、びくびくしながら傷つかない様に戦い続け
終わりが見えてる戦いを長引かせていった。

そんな時、一人の女の子が生まれた。
名前はソラ。
戦いの中で生まれた彼女は、戦う為の力を持って生まれた。
もちろん本人はそんな物望んでいなかったけれど、周りは
それを喜び、彼女の意思なんかかまう事無く戦場に送り込んだ。


ボロボロの星での、最後の戦争。
勝っても負けても何も残らない戦争。
ソラには、戦う意味なんて分からなかった。